皆さん、ご自身のお子さんの仕上げ磨きできていますか?
この質問に自信を持ってイエスと答えることのできる親御さんは珍しいかと思います。
そこで、今回は仕上げ磨きについて知っておいて欲しい3つの事をまとめました。
仕上げ磨きの回数・時間は?
少なくとも1日に1回は歯の汚れがないキレイな状況を作ってあげましょう。
日に何回も磨くけどあまりきれいに磨けていない状態より、1日1回でもお口の健康をキープできる仕上げ磨きを親御さんがしている状態、の方が個人的には効果があると考えています。
では、1日のうちどの時間帯に磨くべきか。これは寝る前です。
大人でも子どもでもほとんどの場合、夜寝ている時間帯に虫歯を作ります。
この大きな理由として睡眠時に唾液の分泌量が低下するため。仕上げ磨きとして最も効果的な時間帯は寝る前。毎日寝る前には必ず歯磨き、この習慣を早期に身につけておきたいものですね。
仕上げ磨きの姿勢は?
仰向けにゴロンと寝転んだ姿勢が必須です。
座ったまま、立ったままの姿勢では十分に磨く事は困難です。
我々が歯科医院で実際に診断する場合もほとんどの場合患者さんに寝転んでいただく事でしっかりと治療ができます。
3歳頃までは仕上げ磨きを嫌がる場合もあるでしょうから動けないようにしっかり押さえる事も大切です。ただし、その押さえ方が誤っていると歯磨きが嫌いになってしまいます。ぜひ歯医者さんにコツを聞いてみましょう。
仕上げ磨きは何歳から何歳まで?
まず、歯が生え始めたタイミングで開始してください。最初はガーゼタオルで拭うようなところからのスタートで大丈夫です。
重要な事は歯を磨くことを習慣化することです。今日は疲れたから、寝ちゃったから歯ブラシなし、という例外を作らないようにしましょう。
①でお話したように1日1回はお口をキレイにして欲しいですが、十分な仕上げ磨きができない場合でも、歯ブラシをする事自体は習慣として頑張ってあげて欲しいです。
では、何歳くらいまで仕上げ磨きをするのか。
結論、一人で歯ブラシが十分にできる歳まで。個人差はありますが、小学校の中学年くらいまでは必要と考えてください。
一人で磨ききれているかの判断は親御さんでは難しいかと思いますので、歯医者さんでチェックしてもらうと良いですよ。
以上、簡単ではありますが仕上げ磨きについて知っておいて欲しい3つのことを書かせて頂きました。少しでも参考にして頂ければ幸いです。
おやつでむし歯を作らない方法
むし歯の原因になるおやつ。どう付き合っていくかでお子さんのお口の健康状態は大きく変わります。
お友達とのコミュニケーション、味覚の発達や、食事の補助としての役割もあるため、おやつを全くなしで子育てしていくことは望ましくないと考えます。
そこで、歯医者さんの立場から見て最も気をつけて欲しいことをお伝えします。
それは、「おやつのダラダラ食べをしない」こと。
歯は虫歯菌の出す酸によって溶ける(脱灰)ことと、唾液の力によって治る(再石灰化)ことを繰り返しています。
ダラダラと長時間おやつを食べることにより治る時間が不足し、結果的に歯が溶け続け、むし歯を作ってしまいます。
おやつの時間をしっかり決めて食べることで極端にむし歯のリスクは下げられます。ジュースについても同じことが言えますので、気をつけてください。
食べる量に関しては、むし歯のリスクとはあまり関係ありません。
少量でもダラダラ食べていたらリスクは大きく、決まった時間に多く食べてもそれ以外の時間はスパッと止められていればリスクは小さくなります。
おやつの時間をしっかり決めて、むし歯のない元気なお子さんに育って欲しいですね。