お子様の歯並びが気になる親御さんは多いと思います。
こんなお悩みありませんか?
- 子どもの歯並びが悪いのは遺伝だから仕方ない・・・
- 永久歯がはえてきたら矯正するしかないかな・・・
実はこの考え方は少し違う場合もあります!
今回は矯正についてのお話をしていこうと思います。
歯並びが悪いのは遺伝するの?
詳しくはこちらの動画を御覧下さい。
歯並び噛み合わせは、すべて遺伝で決まっている訳ではなく、日常の生活習慣や食事などと関係して、良い方向にも悪い方向にも成長します。
つまり、歯並びが噛み合わせが悪くなることには『原因』があるのです。
悪くなる原因を持ったままそれに気づかず成長する時間を使ってしまうのはもったいない・・・
どうせ時間を使うなら良い方向へ時間が使えた方が有意義だと思います。
歯並び噛み合わせについての考え方ですが、
「悪くなってから矯正で直す」
もちろんこの考え方も大切ですが、
「悪くならない為に小さい時から歯医者さんへ」
この考え方を多くの方に知って頂き、小児歯科の分野から歯並び噛み合わせが悪い方向に進まないようなサポートができればと思います。
歯並び噛み合わせが悪い方向に進まないようにする注意点
歯並び・噛み合わせに悪影響を与えてしまうものは、本当に多岐にわたります。
普段のお子さまの様子を観察し、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
歯並び噛み合わせが悪い方向に進まないようにする注意点①「姿勢」
歯並び噛み合わせには姿勢がとても関わってきます。
- 前傾姿勢
- 後傾姿勢
- 猫背
- うつぶせ寝
- 足を組む
- 頬づえ
常に真下に向かって重力がかかっています。
歯並び・噛み合わせが悪い方向に進まないようにするには、その力のかかり方を整え、前後左右のバランスを意識することが大切です。
姿勢が悪いと、重力のかかり方が不均等になってしまいます。
そうすると上下の顎の位置関係に影響がでます。
下顎が上顎に対して前にずれれば受け口(反対咬合)になってしまうこともあります。
また、「舌」は歯列の内側から歯や顎の骨を押し広げる役割をしてくれます。
「唇」は反対に外側から押し込む役割をします。
このバランスにも乱れが生じ、歯並び噛み合わせが悪くなってしまうことも考えられます。
歯並び噛み合わせが悪い方向に進まないようにする注意点②「食事」
歯並び噛み合わせには食事も大きく関わってきます。
お子様の食事つまり離乳食の食べ方に注意して頂くといいと思います。
- 正しい姿勢で座らずに離乳食を食べる
- 食材の硬さ
- 食材の形
- 歯の生え方と合っていない
- 次々と与えてしまう
- 味が濃すぎる
- 足の裏がついていない
一般的には、大人と同じ食事を食べられると言われている1歳半は、実はやっと最初の奥歯が生え始める時期なのです。
奥歯がない時期に奥歯4本を使って食事をしている大人と同じものを与えるのは、少し早いと思います。
また、足が床についていない状態で食事をすると、思うように力が入らず、噛んだり飲み込んだりする動作がやりづらくなってしまいます。
味が濃すぎると噛まなくても味がするため、噛まないで食べる癖もついてしまいます。
矯正はいつから?
矯正をいつからやるか?これは
- 歯並び噛み合わせの状態
- 矯正治療の方法や使用する装置
- 患者様の希望
などによって開始の時期やタイミングは多岐にわたります。
なので厳密にいつになったら矯正をするかは特に決まりはありません。
同じお口の状態でも直し方によって矯正の開始時期は違ってきます。
小児歯科の観点から矯正の次期を考える場合いつもお伝えしていることは矯正のご相談は早めに受けることをお勧めします。
矯正の直し方によっては、装置が使えるタイミングや時期に制限がある場合があります。また顎を広げる処置が必要な場合は顎の成長する時期を過ぎてしまうと治療の方針が変わってしまうことがあります。
過ぎた時間は戻せないので、早めに矯正のご相談は受けていただき、矯正を始めた方が良い時期を前もって把握しておくことをお勧めしています。
そのうえで、お口の状態、ご家族やお子さまの希望、費用面、お子さま本人の負担などを考慮して矯正のやり方や開始の時期を考えていただくとよいと思います。
矯正が必要な場合でも、歯並び噛み合わせが悪くなる原因にアプローチをしながら矯正を行うことで
- 治療期間の短縮
- 治療後の後戻りの防止
- 顔立ちや口元のバランスなど歯並び噛み合わせ以外の部分も良くなる
など良いことがたくさんあります。
すでに歯並び噛み合わせがわ来るなってしまい、矯正が必要な方も矯正治療の後押しの意味合いで「悪くなる原因」に対してのサポートを受けていただければ幸いです。