歯並び噛み合わせに食事の姿勢が大切な理由

食事中、一昔前は

  • 「正座をして背筋を伸ばしましょう」
  • 「食器を持ちましょう」
  • 「机とお腹はこぶし一つ分あけましょう」

などなど

子どもの頃は食事中によく姿勢に関わる注意をされたご経験をお持ちの方もいると思います。

子どもの時は、うるさいな〜めんどくさいな〜と思うのですが、お口の健全な発育には実はとても大切なことなのです。

「正座をして背筋を伸ばしましょう」

床生活の場合は正座をすることで体が安定し、背筋が伸びた良い姿勢を取りやすくなります。

現代に置き換えると「正しい姿勢で身長やテーブルにあった椅子にきちんと座りましょう」になるかもしれません。

スポーツにフォームがあるのと同じで、食事中もきちんとしたフォーム(姿勢)をとることで上下の顎の位置が安定したり、唇やベロを正しく使いやすくなったりと良いことがたくさんあります。

「食器を持ちましょう」

右利きの人は食器を左手で持つことで体が左に傾いてしまうことの予防になります。

左右で体の傾きがなければ食事中の噛む回数が左右で極端に違うなどの、偏った食べ方の防止になります。

偏った食べ方がなければ正中のずれや交叉咬合などの不正咬合の予防にもなるので一度気にしてみるとよいと思います。

「机とお腹はこぶし一つ分あけましょう」

食事中、机との距離が開きすぎていると体が前のめりになりすぎたり、近すぎると変に顔だけが下を向いて首の角度がおかしくなったりします。

体や顔の前後のずれや傾きも受け口や出っ歯など様々な不正咬合につながる可能性があります。体や顔の前後のずれや傾きを正す意味合いで「机とお腹はこぶし一つ分あけましょう」を気にしてもらえるとよいと思います。

食事は楽しい時間にするのが一番です。

なのであまり姿勢の注意をしすぎるのも考えものですが、少し意識できると、お口の健全な発育の助けになってくれると思います。

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